
工房静寛 複合型体験施設開発
石川県加賀市に本社を置く、明治42年創業の老舗漆器メーカーの工房兼倉庫のコンバージョン・プロジェクト。
当社は物販+飲食エリアを実装する体験型工房のアートディレクション×基本設計+実施設計/設計監理を担当。
本件のコンバージョン・テーマは、3代目当主の掲げる「漆器の伝統を創造し続ける先駆者として日本の文化を世界へ届けます。」というミッションのリアル空間における具現化。
具体的には、1+2階合計=約650平米の鉄骨造の内外装を完全フル・リニューアル。外装には高圧ロールプレス、高温高圧の蒸気養生によって形成される強固なセメント素材=SOLIDOを採用することで、漆器にも通じる日本人ならではの美的概念:経年優化を表現。内装にも渋いシルバーのような輝きを纏ういぶし瓦や天然木を多用することで、漆器の持つ普遍性やワビ・サビといった日本人のDNAに刻まれた美意識を空間にも体現した。